保守がてら

 なんとなく思いついたネタを書いてみます。
 でもこれ、この後が全然思いつかないんですよね(笑)

 二人の間には、いつも小さな川が流れていた。
 ちょろちょろと音をたて、水は私たちを隔てる。
 超えられない広さではない。
 渡れない深さではない。
 そんなことは二人とも知っていたけれど、私たちは一度だってそれを超えようとはしなかった。
 面倒だったからなのかもしれないし。
 臆病だったからなのかもしれない。
 理由なんて分からないけれど、一つだけ確実なことがあった。
 今まで、川を渡る必要を感じたことがなかったのだ。
 二人の距離は、川を隔てたぐらいがちょうど良かった。
 そう、あの日まではーー。